ディープタイラバ入門編

皆気になる? ディープタイラバとは
今回のテーマは日本海ディープタイラバ。

あくまで独断と偏見で語ってみようと思います(笑)
タイラバ歴〇十年とかの経験豊かな方も多々おられると思いますが、
私も回数だけはこなせてる気もするので、ここらで語ってみます。

大前提として、タイラバに限らず釣りは多様性が魅力の一つで、考え方が皆さん同じではそもそも楽しくない。
他人の釣りを下げて自分を上げるのは簡単ですが、そんな事はしたくないし、
私以外の意見も正しいと思います。
釣りって他人の釣りを否定しちゃうと視野狭窄になりがちなので、要注意。

もう一度書きますが、私の独断と偏見にまみれまくった記事となると思われます。
悪しからず。
■ディープタイラバとは?

深い所を釣るタイラバです(笑)

水深で言うと、90から150mあたりかな?
私は日本海【兵庫から京都あたりをメイン】を主体に釣行するので、
あくまで片舷ドテラの釣りとなります。
日本海は太平洋側に比べると、潮の干満差が少ない【潮が動かない】為、風を利用して船を流す。
船の片方だけに釣り座を構えて、風の力を借りて船を横から押してもらい、広い範囲を釣ろうではないか!という事です。

つまり瀬戸内などのノーマルタイラバとは違い、ラインが前に払い出しまくりの状態で釣ります。
最初は「こんなライン出まくって釣れるのか!?」「船長、調整しないのか!?」とか思う事もあるでしょう(笑)

ただ、そのラインがバシバシ出る状況こそ、ディープタイラバの醍醐味。
船長は基本その状況を狙って、風のあるポイントを探しています。

因みにライン放出量300m越えでも普通に釣れます。
巻くのは大変ですけどね。

風がなく、ラインが真下の時は・・・テンション下がる感じでございます。
それでも釣れる事もありますが、基本は流れた方が良い。
勿論潮と風が同調していれば、バーチカル気味でも流れるのでOK

何ノットくらいで流れているか?船長にたまに確認するのはアリですね。
船速の考え方は前ブログと基本は考え方同じです。
■タックル

最初に書きますが、ディープに関して言うと、リールと針だけはコダワリましょう

そのリールはシマノで言うと、200から300番の強いやつ(笑)
具体的にはシマノオシアコンクエストCT200か300
同じくシマノオシアコンクエストリミテッド200か300

2022年の現時点では、
22オシアコンクエスト300辺りでしょうか。

ダイワならソルティガICとかかな?
ソルティガは使った事ありませんので、何とも言えませんが良いのではないでしょうか?

初めてディープタイラバやるんです!という方は、カウンター付きの方がいいと思いますが、なくても大丈夫です。

たまにロープロタイプの樹脂製のリールの方いますが・・・
敢えて言いましょう。絶対やめた方がいいです。
勿論釣れない事はないですが、
巨鯛が来た時や、ブリ、ヒラマサも来る海域なので壊れることも十分ありますし、何より巻いてる本人がしんどい。
細かい事を言うと、ロープロタイプの実用ドラグ値ではそもそも無理があります
※一部機種を除く

後述しますが、300g以上のヘッドを2ノット近くで引っ張りながら巻く。
どれだけのパワーが必要か想像して下さい。
最大ドラグ4キロ程度では無理があります

そこに10キロクラスの青物が来たら!?
制御できるでしょうか?

高級なタングステンヘッドが付いた他のお客様のラインを全て絡み取り、
貴重なジアイを無駄にする。

船長はお客様なのでなかなか言いにくかと思いますが、同船者はやはり良い気はしません。
基本は皆さん応援ベースですけど、
ドラグゆるゆるタックルも準備不足ではさすがに辛い物があります

勿論青物が掛かるのは仕方ないし、良い事でもあります。
タイラバは何でも釣れるのも魅力の一つ。
ただ、それ相応の準備がないと、高価なタングステンをロストする事になりますし、何より自分の物より他の方のタングステンをロストするのは嫌じゃないですか?

どちらかと言うと、マナーに近いのかな?と最近思います。

これ、結構重要。

相当な準備をしていても、お祭りはします。それは仕方ない事ですし
準備と対応をしたうえで切られて怒ったりするような方は多分いないでしょう。
私も切った事、切られた事もありますが、
遊び相手は魚です。最低限のマナーがあればワイワイ楽しくやりたいですしね。

リールのハンドルもロングハンドルで、ノブも大型。
否定派の方もいらっしゃるでしょうが、一度巻けば理由分かります(笑)

■ロッド
ロッドは、、
出来ればガイド径が大きい物
これは水深が深く、時にクラゲが大量発生してガイドに詰まるので、
途中で巻けなくなるので、大口径ガイドが〇
あとはフルソリッドである事。
フルソリッドじゃなくても良いですが、
穂先を曲げた状態で巻いても比較的OKなノーマルタイラバとは違い、
竿とラインを直線に近い状態で巻くディープタイラバは船の揺れが直接影響しやすいし、ドテラ&重たいヘッドを使うので高弾性ロッドより低弾性のトルクロッドが〇
まぁこの辺も好みですけど。

具体的には、
ジャッカルビンビンスティックエクストロ

BXS-C69SUL


とりあえずこれ買っとけば間違いないと思います。
ガイドの数とか考えると、この価格は凄いなぁと思います
柔らかいXSULでも良いですが、ガイドが小さいのでクラゲがいる時は難儀します。

極めちゃる!!という方にお勧めは、
レスターファイン アルカンシエルシリーズ
こちらも若干ガイドが小さいのが悩ましいですが、調子としては超おススメ。

■ライン
PE0.8から1号を最低400m

■ハリス
ハリスは船用ハリス5号を2ヒロから3ヒロ
フロロでもナイロンでも良いですが、一般的にはフロロかな。
頻繫にリグやヘッドを交換する人は切る、痛む事を前提に長めにしておいた方が無難でしょう。
細かい事を言えば、潮馴染みやラインの伸び率などなどありますが、
始めはそんな事気にする事ありません。
ナイロンの方が伸びるから~的な話は、入門編とは言えませんので。

ただ、、たまーに矢引【50㎝くらい】の方をお見掛けしますが、
流石にやめた方が良いです。
それだと殆どPE直結でやり取りしてるような物ですから。
潮馴染みも悪いし、アタリも減る。
掛かっても切られやすいかなと。
■必要なタイラバヘッド

150gから320g
但し、殆どの場合、250gから320gで事足ります。
タングステンは必須。
ただ、鉛の方がアタル状況もあるので、一応鉛もあった方が良いかな。

320g!?とびっくりしたアナタ。
これがまた必要なんです。
いい風が吹いて、ガンガン船が流れてフレッシュなポイントをガンガン打てる状況で、320gvs250g。さぁどちらが釣れるでしょうか?

320gじゃないと話にならない状況は多々あります
※ちなみに私は340g360gも持ってますが、流石に重たすぎで穂先折りそうになります(笑)普通にタイラバタックルで使える限界値が300から320g辺りなんでしょう


私は3本タックル準備しますが、
基本は250g、280g、320gを付けてます
※随時変更します

■リグ、ネクタイ



ずばりUROKODOネクタイ!



と、言いたいだけの為にここまで書いてきたような気もする昼下がり。

真面目に書くと
ネクタイより大事なのは針ユニットです。

ずばり線径が太くて可能な限り小針。
特にディープドテラだと顕著に。

線径が細い物だと、伸びる、折れるが多発します。
前のブログでも書いた通り、
ドラグ設定は強い方が良い派です。
ズルズルドラグでは時間が掛かるし、時間を掛ければ掛ける程バレるリスクは上げると考えている派です。

チャーターや少人数制、釣り座がトモやミヨシなら、刺さりが良い線径の細い小針を使えば、唇にコンタクトしやすいし、、ある程度時間を掛けてやりとりもOKでしょう。
チャーターなら自由ですから。

ただ乗り合いならそうはいきませんし、それなりのサイズの鯛で、然るべき針でしっかり唇を捉えればフルドラグで引っ張り回してもまぁ外れません。
線径が細かったり弱かったりすると、伸びたり折れたりします
小さい鯛なら口切れリスクも上がりますが、大鯛の唇に刺さった針。
試しに釣り上げた船上でハリスをもって引っ張り回してください。
まぁ外れませんから。

外れるのは上顎骨や顔、鱗とかに刺さっている時です。

大鯛を取る唯一のコツは、唇へのフッキングだと思っています。

それ以外でも取れる事もありますけど、
そこら辺の上げ足取りは受付しておりせんので悪しからず(笑)
ディープ、日本海、外洋の釣りは簡単????

たまに耳にしますね。ディープ簡単説。

そんな事ありません(笑)
ん~?
別に難しいと言いたい訳ではないですが、楽しさも別物

映画とドラマみたいな違いか??ん?全くもって例え下手か

確かに水深が浅いノーマルタイラバに比べると、小技は利きにくい面はあります。
ただ前提として、ノーマルタイラバとディープタイラバは全くもって別物。
同じタイラバ釣りですが、
違うスポーツだと考えています。

ここ最近の釣行でも底物もぞもぞ捕食してるだろうなという釣れ方・・・
からの同じ流して底から40m上で早巻きドスン!

よっしゃこれから!と思ったら急に沈黙。

船長ともよく話しますが、
ベイトとか潮の流れだけじゃない【何か】がある気すらする気まぐれ鯛さん。
勿論海釣りで一番重要なのは潮である事は疑いようがない。
けど、潮流れていても沈黙
ベイトが盛沢山でも沈黙

なんて事は恐ろしい位あります。

最近思うのは、ベイトに翻弄されると痛い目にあう。
イワシ感度がバチバチ入ったからと言って、イワシライクなネクタイや釣り方に固執していると完無視。
底物だからと言って、底ねちねち。完無視
よくあります。

日本海ディープは摩訶不思議アドベンチャーの世界。
まだまだ発展途上の釣りな気もします

実際今年ディープでは普通にボウズあります

因みに11月24日現在595枚釣ってますが、
ノーマルタイラバでボウズは0です。
1枚とかはあったような気がしますけど(笑)

ただ、どちらが難しいか?!とかどちらが楽しいか!?とか二元論ではない

ノーマルタイラバはノーマルタイラバの楽しさ
ディープタイラバはディープタイラバの楽しさ

がある訳で、
ましてやどちらが楽しい、どちらが簡単、難しいとかなんてナンセンス。

どちらも鯛族と楽しく遊びましょう。

ただ、せっかく鯛ラバゲームという最高の遊びに出会えた方ならディープタイラバも選択肢の一つに入れて欲しいと思います。
勿論その逆も然り。

ディープだから釣れるんだろ?
とか
普通のタイラバ面白い?
とか、とか言うのは
ちと悲しいなぁと思ってしまいます。

どちらか一方しかやらない方が多い気がするので、少しだけご提案でした。
もちろん私は両方フルスイングで楽しみます(笑)
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